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| ▲稚児ヶ滝(紫竹山稚児ヶ滝)
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| 稚児ヶ滝の景観と印象
京都府舞鶴市にある「稚児ヶ滝(紫竹山稚児ヶ滝)」は、真倉地区を流れる伊佐津川の枝沢に流れ落ちている。 紫竹山稚児ヶ滝不動明王を祀る神社境内にあり、周辺はよく整備されていて、気持ちがいい。 稚児ヶ滝は落差8m程の段瀑で、はっきりと二段になって流れ落ちている。 滝前が開けていることもあって清々しい滝だが、全体の落差は20m程度とも言われている。 落ち口から上の様子が分からないが、上段の上にも更に流れがあるのかもしれず、下段の滝から続く流れも含めると、それほどの落差があるのかもしれない。 滝前には不動尊を祀る祠と石の鳥居が建てられているが、狛犬や石灯篭なども見られ、この滝が深い信仰の対象になっていることが分かる。 上段の滝の左側にも不動尊の石仏が安置されていて、右側の斜面にも不動尊のほか、幾つかの小さな祠が建てられているのが見て取れる。 また、境内は広くはないものの、不動堂(籠り堂)も建てられていて、その前の樹木には注連縄が巻かれている。 滝前に来るまでは、沢沿いを歩いてもいいのだが、鳥居を潜って来る道も延びている。 もっとも、鳥居のある道が参道になっているのだが、この鳥居は立派な石の鳥居で、これを潜って石段を少し上がると、また石造りの二の鳥居がある。 参道は短く、滝前まではすぐに着くが、よく整備されていて、境内には滝の他にも見るものが多い。 滝前の祠の前には、沢へ向かって張り出すように大木が伸びているが、この木は樹齢300年を越えた「ツキ(槻)の木」で、神木として祀られている。 ツキの木は欅(けやき)の古名とされているが、欅の一変種とも言われていて、この稚児ヶ滝のツキの木には様々な謂れがあるとも伝えられている。 ところで、「稚児ヶ滝」、「稚児の滝」などという名前は時折聞くが、真倉にあるこの稚児ヶ滝は、安倍宗任(むねとう)の子「千世童子」の伝承から付けられている。 安倍宗任は平安時代中期の人で、陸奥の国の豪族だが、康平5年(1062年)の前九年の役で朝廷軍に降伏して、その後伊予の国に流されている。 更に治暦3年(1067年)、伊予から九州の筑前に流され、その地で没したとされている。 しかし、安倍宗任は伊予から都へ戻ったとも言われていて、この真倉の稚児の滝の辺りが宗任の隠れ家であったとされている。 都に戻っても再び朝廷軍に追われ、この滝近くにある不動堂(籠り堂)に隠れていたが、朝廷軍から逃れる際、一子・千世童子を刺し殺し、脇に埋めたと伝えられていて、これが稚児の滝の由来になっている。 その真偽は別として、そのような伝承が残っていることからも、この滝が古くから知られ、信仰の対象にもなっていたことが伺える。 ツキの木の手前には大きな平らな石があり、祭壇のようにもなっているが、これも宗任の伝承にかかわるものなのかもしれない。 稚児ヶ滝への交通・アクセス さて、稚児ヶ滝へは、JR舞鶴線・真倉駅を目印にすると分かりやすい。 真倉駅の前を通る国道27号線を綾部方面へ向かって南へ向かうと、JRの高架を潜るようになるが、この高架を潜った先、道路の右側に脇道が延びている。 ここが参道口になっていて、よく目立つ「紫竹山稚児ケ滝不動明王・参道入り口」の案内板が設置されている。 真倉駅からこの参道口まで、歩くと30分程はかかるが、自動車なら4〜5分程で着く。 また、綾部方面からだと、国道27号線を舞鶴方面へ向かうが、「舞鶴若狭自動車道」の高架を潜った先に、信号機のある「黒谷」の交差点がある。 ここを過ぎると舞鶴市に入り、交差点から少しばかり進むと、道路左に参道口の案内板がある。 自動車の場合、参道口には1.6mの高さ制限があるゲートが設置されているので、車高が高い自動車は、この参道口の辺りに停めることになる。 ゲートの先は林道のようになっているが、普通車ならここを通って鳥居前の広場まで入っていくことができる。 道は整備されているので特に問題はないが、ゲートから歩いても10分もあれば鳥居の前に着く。 林道は先にも延びているようだが、鳥居の前は広場になってるので、自動車はこの辺りに置くことができる。 広場の辺りからでも不動堂を遠望でき、僅かな距離を歩けば滝前に着く。 また、鳥居からの参道を通っても、鳥居の右にある沢に沿った道を通っても、どちらの道を進んでも滝前に着く。 稚児ヶ滝を含め、周辺はよく管理されているようで清々しく、ゆっくりと時間を過ごすことができる。 |
| その他の写真 |
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| ▲国道との分岐・すぐ奥にゲートがある | ▲綾部方面から見た参道口 |
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| ▲高さ制限のゲート | ▲鳥居前の様子・右奥に不動堂が見える |
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| ▲鳥居前から見た林道と沢の様子 | ▲参道にある二の鳥居 |
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| ▲「ツキ」の大木 | ▲籠り堂と手前にある祭壇のような石 |