滋賀県栗東市井上にある「九品の滝(くぼんのたき)」

九品の滝(くぼんのたき)  滋賀県栗東市

九品の滝・部分
▲九品の滝・部分
上段の滝 中段部分
▲上段の滝 ▲中段部分
下段の滝 下段の滝上からの景観
▲下段の滝 ▲下段の滝上からの景観
九品の滝(くぼんのたき)
滋賀県栗東市にある「九品の滝」は、奥行きのある長い滝で、井上地区を流れる穴口川に流れ落ちている

●景観と印象

住所
滋賀県栗東市井上

落差
落差 20m程度

交通
自動車の場合、名神高速道路・栗東インターからだと、県道55号線から県道12号線に入り、「山入」交差点を過ぎてから「← 観音寺」と書かれた案内標識のある交差点を左へ曲がる。
あとは道なりに走っていくと、インターから15分もあれば駐車場に着く。

電車などの場合、最寄り駅はJR草津線・手原駅か石部駅になるが、手原駅からだと「栗東市コミュニティバス・治田金勝線」で「コミュニティセンター金勝」まで行き、そこから「観音寺線」に乗り換え、「井上公民館前」まで乗車する。
乗り換え時間を省き、乗車時間は40~45分程で、公民館前からは徒歩で、10分程度で九品の滝・駐車場に着く。
但し、バスの運行や乗り換えなどについては要確認。

いずれの場合も、駐車場から滝前まで10分もかからない。

●交通・アクセスの詳細
●その他の写真
九品の滝の景観と印象
滋賀県栗東市にある「九品の滝」は、井上地区を流れる穴口川に流れ落ちている。

落差は20m程で、全体は三段の段瀑になっている。
遊歩道を歩いて行くと、途中から上段と中段の滝が目に入ってくるが、その光景は印象に残る。
全体の様子は滝に近づくにつれて眺めることができるが、九品の滝は奥行きのある景観をつくり出していて、趣が感じられる。

上段部分の落差は10m程で、三段の内でもっとも落差があり、九品の滝の主瀑ともなっている。

この上段部だけでも立派なもので、近くから眺めることもできるので、岩肌を布滝のように流れ落ちる様子も力強く感じられる。

中段部分は、水はふた筋になって流れ落ちている。
傾斜が緩やかなので落差はそれほどないようにも見えるが、8m程の落差があるとされている。
また、九品の滝の各段瀑はそれぞれに滝壺を持っているが、よく見ると、この中段部分の滝壺はふたつあるようだ。

ここから水は大きな岩の間を流れていき、下段の滝へと続いている。
この大きな岩の様子も、九品の滝のひとつの特徴になっていると思うが、ここから見る上・中段の滝の様子も素晴らしい。

下段部分の落差は3m程で、もっとも小さい滝になっている。
しかし、滝をつくる岩のすぐ上流側にも大きな平らな岩があり、段瀑のようにも見える。
水も幾筋かになって流れ落ちていて、岩肌の様子もおもしろい。

流れは下流の渓流へと続いていくが、全体としては傾斜は緩やかだが、渓流辺りまで含めた長さは100m近くになると言われている。

この長さのため、九品の滝は高さもあるが、奥行きのある立体的な景観をつくり出している。

ところで、駐車場のところには説明版が設置されている。
それによると、江戸時代前期、この地に隠棲した尼僧がこの滝を愛でて、「井上の 滝の響きはさながらに 九品浄土の楽とこそきけ」という和歌を詠んだと伝えられていて、「九品の滝」はここから名付けられたと言われている。

「九品」は仏教の用語で、往生は上品・中品・下品に別けられ、更に上生・中生・下生とに別けられるという。

これらの組み合わせが九品と呼ばれるが、和歌に詠まれているように、この滝の景観は素晴らしく、陽に照らされた飛沫の様子も、浄土を連想させるもののように感じられる。

また、九品の滝が上段・中段・下段に分けられ、幾筋にもなって流れ落ちているのも、名前に相応しいように思う。


九品の滝への交通・アクセス
さて、九品の滝へは、自動車の場合、名神高速道路・栗東インターからだと、インターを降りてから左の「栗東・信楽」方面へ向かう。

少し行くと突き当りになるので、この分岐を右折して「信楽」方面へ進む。
右折した道は県道55号線で、そのまま県道を走っていくと、「北の山」交差点で突き当りになる。
ここを右折して県道12号線に入り、しばらく道なりに進んで行く。

やがて「山入」の交差点を過ぎて橋を渡ると、右手には細川が見えるようになり、更に進むと「← 観音寺」という案内標識が交差点の左に立てられている。

この分岐は分かりづらいが、三差路になっていて、よく見ると交差点の左向こうには「← 九品の滝・東へ1.3km」の案内標識もあるので、ここを左へ曲がる。

あとは道なりに走っていくと、道路が大きく左へと曲がるところに滝への入り口がある。
栗東インターからここまで、15分程もあれば着くが、入り口には「九品の滝」の石柱が建てられている。
石柱はよく目立ち、駐車場にもなっている広場もあるので、見落とすことはないと思う。

滝への遊歩道は駐車場の奥から延びていて、ゆっくりと歩いても10分はかからない。
途中に堰堤があるが、右手に見える渓流の様子などを楽しみながら歩いていくと、ほどなく滝の一部を遠望できるようになる。

遊歩道は実によく整備されていて、階段部分には手すりも付けられているので、上段の滝前までにも容易に行くことができる。

ただ、九品の滝は素晴らしい滝ではあるが、赤い手すりはいささか残念であるようにも思う。

その他の写真
九品の滝・入り口の様子 入り口にある説明板
▲九品の滝・入り口の様子 ▲入り口にある説明板
遊歩道の様子 遊歩道からの景観
▲遊歩道の様子 ▲遊歩道からの景観

遊歩道から見た上・中段の様子 下段部分の様子
▲遊歩道から見た上・中段の様子 ▲下段部分の様子
上方部の様子 上・中段部分
▲上方部の様子 ▲上・中段部分


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