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| ▲九品の滝・部分
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| 九品の滝の景観と印象
滋賀県栗東市にある「九品の滝」は、井上地区を流れる穴口川に流れ落ちている。 落差は20m程で、全体は三段の段瀑になっている。 遊歩道を歩いて行くと、途中から上段と中段の滝が目に入ってくるが、その光景は印象に残る。 全体の様子は滝に近づくにつれて眺めることができるが、九品の滝は奥行きのある景観をつくり出していて、趣が感じられる。 上段部分の落差は10m程で、三段の内でもっとも落差があり、九品の滝の主瀑ともなっている。 この上段部だけでも立派なもので、近くから眺めることもできるので、岩肌を布滝のように流れ落ちる様子も力強く感じられる。 中段部分は、水はふた筋になって流れ落ちている。 傾斜が緩やかなので落差はそれほどないようにも見えるが、8m程の落差があるとされている。 また、九品の滝の各段瀑はそれぞれに滝壺を持っているが、よく見ると、この中段部分の滝壺はふたつあるようだ。 ここから水は大きな岩の間を流れていき、下段の滝へと続いている。 この大きな岩の様子も、九品の滝のひとつの特徴になっていると思うが、ここから見る上・中段の滝の様子も素晴らしい。 下段部分の落差は3m程で、もっとも小さい滝になっている。 しかし、滝をつくる岩のすぐ上流側にも大きな平らな岩があり、段瀑のようにも見える。 水も幾筋かになって流れ落ちていて、岩肌の様子もおもしろい。 流れは下流の渓流へと続いていくが、全体としては傾斜は緩やかだが、渓流辺りまで含めた長さは100m近くになると言われている。 この長さのため、九品の滝は高さもあるが、奥行きのある立体的な景観をつくり出している。 ところで、駐車場のところには説明版が設置されている。 それによると、江戸時代前期、この地に隠棲した尼僧がこの滝を愛でて、「井上の 滝の響きはさながらに 九品浄土の楽とこそきけ」という和歌を詠んだと伝えられていて、「九品の滝」はここから名付けられたと言われている。 「九品」は仏教の用語で、往生は上品・中品・下品に別けられ、更に上生・中生・下生とに別けられるという。 これらの組み合わせが九品と呼ばれるが、和歌に詠まれているように、この滝の景観は素晴らしく、陽に照らされた飛沫の様子も、浄土を連想させるもののように感じられる。 また、九品の滝が上段・中段・下段に分けられ、幾筋にもなって流れ落ちているのも、名前に相応しいように思う。 九品の滝への交通・アクセス さて、九品の滝へは、自動車の場合、名神高速道路・栗東インターからだと、インターを降りてから左の「栗東・信楽」方面へ向かう。 少し行くと突き当りになるので、この分岐を右折して「信楽」方面へ進む。 右折した道は県道55号線で、そのまま県道を走っていくと、「北の山」交差点で突き当りになる。 ここを右折して県道12号線に入り、しばらく道なりに進んで行く。 やがて「山入」の交差点を過ぎて橋を渡ると、右手には細川が見えるようになり、更に進むと「← 観音寺」という案内標識が交差点の左に立てられている。 この分岐は分かりづらいが、三差路になっていて、よく見ると交差点の左向こうには「← 九品の滝・東へ1.3km」の案内標識もあるので、ここを左へ曲がる。 あとは道なりに走っていくと、道路が大きく左へと曲がるところに滝への入り口がある。 栗東インターからここまで、15分程もあれば着くが、入り口には「九品の滝」の石柱が建てられている。 石柱はよく目立ち、駐車場にもなっている広場もあるので、見落とすことはないと思う。 滝への遊歩道は駐車場の奥から延びていて、ゆっくりと歩いても10分はかからない。 途中に堰堤があるが、右手に見える渓流の様子などを楽しみながら歩いていくと、ほどなく滝の一部を遠望できるようになる。 遊歩道は実によく整備されていて、階段部分には手すりも付けられているので、上段の滝前までにも容易に行くことができる。 ただ、九品の滝は素晴らしい滝ではあるが、赤い手すりはいささか残念であるようにも思う。 |
| その他の写真 |
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| ▲九品の滝・入り口の様子 | ▲入り口にある説明板 |
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| ▲遊歩道の様子 | ▲遊歩道からの景観 |
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| ▲遊歩道から見た上・中段の様子 | ▲下段部分の様子 |
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| ▲上方部の様子 | ▲上・中段部分 |