![]() |
||||||||
| ▲梵天滝
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
| 梵天滝の景観と印象
兵庫県神戸市にある「梵天滝」は、北区山田町の帝釈山を源として流れ落ちている。 落差20m程の段瀑と言われているが、滝下の最下段部を含めると、落差は30mを超しているように見える。 滝下から眺めると随分上の方から水が流れ落ちていて、梵天滝は思っていた以上に落差がある。 大きな岩肌を流れ落ちる最下段部は、落差7〜8m程で、水量が多い時には、幾筋かになって水が流れ落ちる様である。 しかし、残念ながら普段から水量は少ないようで、水は長い岩肌を点々として流れ落ちている。 この様子から、別名・チョンチョン滝と呼ばれることもあるが、この時も水量は少ないようだった。 また、梵天滝は、下からでは樹木があって上段辺りの様子がよく分からないので、できれば中段辺りまでは登ってみたい。 滝前は広くはないが開けていて、上段部には岩の左から登っていくことができる。 しかし、見た目よりも傾斜が強く、岩肌も濡れていて滑りそうなので、よく注意する必要がある。 実際にこの岩を登ってみようとしたが、足場をうまくとらえることができなかった。 上方へ向かう場合は、やや遠巻きしてこの岩を越える方が良さそうだが、辺りの斜面も思ったよりも傾斜が強い。 ところで、「梵天滝」の名前だが、「梵天」は、所謂仏教の十二天の一尊である梵天であることは言うまでもない。 同じ仏教の明王である不動明王を祀っている「不動滝」と名付けられている滝は多いが、そのほとんどは滝脇などに不動尊像が安置されている。 しかし、この梵天滝には、辺りを見渡してみたところ、梵天らしい仏像などは祭られていないようだった。 見落としてしまったのか、古くなって判別できなかったのかなどは分からないが、滝周辺には仏像らしいものや、それに関連するものなどは見られなかった。 梵天滝への山道に入るまでの手前に丹生神社・宝物殿があるので、丹生神社や丹生山について調べてみると、丹生山の頂には丹生神社がある。 この神社の縁起は随分と古いが、かつてはこの地に明要寺という寺院もあったと伝えられている。 丹生神社は、この明要寺の鎮守社であったともされているが、明要寺の奥の院は丹生山の東にあったとも伝えられている。 この奥の院には、帝釈天と梵天が安置されていたと言われていて、梵天滝のある帝釈山(明要寺の東にあたる)は、この帝釈天から付けられている。 この事を考えると、梵天滝は一方の天の一尊である梵天から名付けられ、当時はこの辺りも相当な山奥であったろうから、古くは厳しい修行の滝にもなっていたのかも知れない。 また、山道から鉱山道へ入って、この梵天滝まで、かつての奥の院がどのあたりだったのかは分からないが、滝前近くには廃坑となった古い坑道跡があり、滝前に来るまでにはズリ山を越えなければならない。 ズリ山は鉱山で発生した捨石を積み上げてできた山のことで、梵天滝の近くには廃山となった鉱山があるので、このような大きなズリ山が残っている。 この鉱山は帝釈鉱山(長谷銅山)と呼ばれ、1955年に閉山されるまで、金や銅を産出したと記録されているが、一般に鉱山の仕事は厳しく、坑道崩落などの事故も発生する。 そのため、日々の仕事の無事を祈り、一日のお礼を申し上げるために、鉱山では不動尊などの仏像を祭っているところが多い。 この帝釈鉱山も同じで、古くは帝釈天などを祭っていたのかもしれず、坑道近くのこの滝には、梵天が祭られていたのかもしれない。 そのような事から「梵天滝」と名付けられたのだと思うが、確かなことは分からないので、機会があれば確かめてみたいと思う。 梵天滝への交通・アクセス さて、梵天滝へは、神戸市北区山田町にある丹生神社・宝物殿の辺りから山道に入っていくので、この神社を目印にすると分かりやすい。 自動車の場合、箕谷方面からだと、国道428号線を通り、「原野南」の交差点を直進して県道85号線(神戸加東線)に入る。 この交差点には右折車線があるが、ここを右折すると国道428号線を走り続けることになるので、県道へはそのまま直進する。 しばらく走ると道路右側に丹生神社の鳥居があるので、鳥居を潜って道なりに進む。 この鳥居の少し手前には信号機のある交差点があり、交差点と鳥居の間には神戸市バス・丹生神社前のバス停があるので、それにも注意するとよい。 自動車なら原野南の交差点から丹生神社の鳥居まで、7〜8分程度で着く。 鳥居を潜ってからの道は細くなるが、そのまま道なりに進んで志染川を渡る。 途中に分岐があるが、どれも直進して志染川を渡ると、少し先の左手に火の見櫓がある。 その先の道は右へと曲がるようになっているが、この曲がる辺りの右手に丹生神社の宝物殿があり、近くに休憩所のような建物もある。 道は直進できるようにもなっているが、分岐には東海自然歩道の案内標識が立てられていて、自動車は進入禁止になっている。 自動車の場合は、道なりに右へ曲がって、少し行ったところの左側がやや広くなっているので、その辺りに駐車することができる。 梵天滝へは東海自然歩道を歩いていくことになるが、分岐からすぐ先にも東海自然歩道の案内標識があり、この分岐は左へ進む。 左の道は、東海自然歩道「太陽と緑の道・丹生山」への道で、入り口には黄色い車止めが設置されている。 あとはしばらく道なりに山道を歩いて行くが、道脇には丁石が立てられているので、迷うようなこともない。 丁石は、神社などの参道筋に一丁ごとに立てられた標柱で、一丁は約109mほどある。 ここの自然歩道にはこの丁石が立てられているので、凡そ109m程度歩いて丁石がなければ、道を間違っていることになる。 まず間違うことはないが、丁石が立てられているのは有難い。 確か、山道に入ってから最初の丁石は二十四丁目だったと思うが、梵天滝への分岐となる鉱山道手前の丁石は十七丁目なので、凡そ760m程は歩くことになる。 山道はよく整備もされていて歩きやすいが、草木が繁茂する時期は、少し歩きづらくなる所もあるかもしれない。 丁石が中程からなくなっているものもあるので確認しづらいが、十八丁の丁石を越えて少し行くと、左から山道が合流している。 左からの山道は千年家からのもので、ここはそのまま「丹生山」の方へ直進する。 この合流地点の少し先にも右への脇道があり、そちらの樹木に「太陽と緑の道」の案内標識が付けられているが、ここも右へ逸れずにそのまま直進する。 少し歩くと、右手に丁石があり、これも読みづらいが、「十七丁」と刻まれている。 この丁石の先が分岐になっていて、正面の樹木には「太陽と緑の道(左)」と「鉱山道(右)」の案内標識が付けられている。 この分岐まで、東海自然歩道の入り口から20分程は歩く。 梵天滝へは、この分岐を右の「鉱山道」の方へ進んで行くが、ここからの道も特に危険なところはなく、比較的歩きやすい。 道なりに10〜15分ほど進んで行くと、やがて沢を渡るところに出る。 沢と言っても枯れ沢のようだが、この沢を渡ると山道が続いていて、沢向こうに赤いテープの印がある。 沢を渡って山道を歩いていくと分岐があるが、ここの樹木の根元には、小さいながらも案内標識がある。 右は「帝釈山」、左が「鉱山道」なので、案内標識に従って、そのまま左の山道を進んで行く。 上り坂の山道を登り切ると鉱山跡のズリ山が現れるが、梵天滝はその奥にある。 滝へはこのズリ山の斜面を越えていってもよいのだが、斜面は思ったよりも傾斜がある。 道らしいものもないので、斜面を横切っていく場合は、足元には十分注意した方がよい。 この時は、ズリ山ではなく沢を遡っていったが、枯れ沢だったので、特に水に濡れることもなかった。 但し、沢と言っても岩場のような感じで、大きな岩などを越えていかなければならないのが少し厄介ではある。 どうにか沢を登り切ると、少し開けていて、廃坑となった坑道跡がある。 ここから少し奥に梵天滝がかかっているのが見えるが、ここから滝前には簡単に行くことができる。 沢を渡ってから滝前まで、距離はないのだが、大きな岩のある沢を上っていったので、7〜8分程はかかっている。 案内がやや長くなってしまったが、梵天滝を訪れた時、鉱山道の途中で道を間違えているのかと思い、一度十七丁石のある分岐まで戻っている。 下調べをよくしていなかったせいだが、そのような事があったので、少し詳しく記述しておいた。 |
| その他の写真 |
![]() |
![]() |
| ▲自然歩道手前の山側から見た様子(画面左が丹生神社・宝物館) | ▲「太陽と緑の道」への分岐・黄色い車止めがある左へ進む |
![]() |
![]() |
| ▲山道の様子・所々に丁石が立てられている | ▲所々にある案内板 |
![]() |
![]() |
| ▲山道にはこの様な丁石が立てられている | ▲千年家(左)との合流地点・道なりに進む |
![]() |
![]() |
| ▲千年家との合流地点の先にある案内板・右へ逸れずに道なりに進む | ▲十七丁石とその先の分岐 |
![]() |
![]() |
| ▲十七丁石の先の分岐・右の鉱山道へ進む (正面の樹木に案内板がある) | ▲鉱山道を歩いてくるとこの沢がある (沢を渡ると山道が続いている) |
![]() |
![]() |
| ▲帝釈山との分岐・画面中央上の木の根元に案内板がある | ▲帝釈山との分岐から少し先にあるズリ山・この奥に梵天滝がある |
![]() |
![]() |
| ▲ここを登ると滝がある | ▲坑道跡・左奥に梵天滝が見える |
![]() |
![]() |
| ▲坑道跡から見る下流側 | ▲梵天滝・下流側の様子 |