兵庫県朝来市岩津にある「岩津不動滝」

岩津不動滝  朝来市岩津

岩津不動滝
▲岩津不動滝
岩津不動滝・雄滝部分 正面近くから見上げた雄滝
▲岩津不動滝・雄滝部分 ▲正面近くから見上げた雄滝
雄滝・上中段の様子 下方部分の様子
▲雄滝・上中段の様子 ▲下方部分の様子
岩津不動滝
兵庫県朝来市にある「岩津不動滝」は、落差と奥行きのある段瀑で、生野町白口にある銀山湖に流れ込む法道寺川の枝沢に流れ落ちている

●景観と印象

住所
兵庫県朝来市岩津

落差
落差 雄滝 50m程度・雌滝 25m程度

交通
自動車の場合、播但連絡道路(播但道)の生野インターや生野北インターからだと、インターを降りて国道312号線などを利用して鷲原寺の先の駐車場まで10分程度。

電車やバスを利用する場合、JR播但線・生野駅からだと、全但バス「生野駅西口」から「上岩津上」バス停まで5〜6分程乗車する。
そこから徒歩30〜40分程で、獣除けゲートの先にある広場に着く。
但し、バスの運行や経路などについては要確認。

いずれの場合も、駐車場となる広場から滝前まで30〜40分程度で、渓流の様子にも味わいがあので、辺りの景観を楽しみながら歩いて行くとよい。

●交通・アクセスの詳細
●その他の写真
岩津不動滝の景観と印象
兵庫県朝来市にある「岩津不動滝」は、岩津地区を流れる観音川の上流部に流れ落ちている。

雌雄ふたつの滝からなっていて、雄滝の落差は50m程、雌滝の落差は20〜25m程だろうか。
いずれの滝も素晴らしく、山道を登って来てこの滝を見ると、ひと目で不動滝であることが分かる。

山道を登ってくると、先の方に雌滝が流れ落ちているので、まずそれが目に留まる。
同時に雄滝の下段部分も見えるが、これは下段部分を横から眺めていることになる。

滝前に近づき、右手を見ると、大きな岩肌を流れ落ちる雄滝全体が目に入るが、この時の光景には感嘆する。
落差だけでなく奥行きのある滝でもあり、布滝として流れ落ちてくる景観には驚かされる。

全体は三段の段瀑のようだが、末広がりになって流れ落ちる水の様子は美しく、強く印象に残る。
落差も50mを超しているのではないかと思うほどで、眺めていて飽きることがない。

この雄滝だけでも、ここまで登ってきた甲斐があるのだが、横には雌滝も眺めることができる。
雌滝は雄滝の左に流れ落ちているが、こちらも段瀑か連滝のようになっている。

上段部分の様子は分かりづらいが、見える範囲では20〜25m程の落差はあるだろう。
残念ながら、中段部分辺りには倒木があるが、雄滝とは違った流れをつくり出していて、味わいのある滝である。

この雌滝も、ほかの谷に流れ落ちていれば名前が付けられていてもおかしくはないが、雌雄両滝を一望できる岩津不動滝の滝は強く心に残る。

また、雌雄ふたつの滝の流れは滝下でひとつとなり、やがて観音川となって流れていくが、滝前に至るまでの渓流の様子も素晴らしい。

ここに来るまでらも幾つかの滝があるが、足を止めるものも少なくない。
山道の途中に架かる橋の所にも二段の段漠があるが、10mほどの落差はあるだろうか。
橋が滝前を横切っているのは少し残念だが、それでも目に留まる味わいのある滝ではある。

徳島県の神山町にある「雨乞の滝」なども雌雄ふたつの滝があり、まず雄滝が目に入り、滝へ近づくと右手に雌滝も見えるようになり、その景観に感嘆するが、この岩津不動滝も素晴らしく、実に見事な景観をつくり出している。

ところで、両滝の滝下にあたるところには、石の基盤のようなものが見られるが、ここには、以前に不動尊を祀る祠が建てられていた。
現在は、管理の都合上、ここに来るまでの獣除けゲートから100m程のところに移転されて祀られている。

この現在の祠の上流側にも味わいのある小滝が流れ落ちていて、祠を安置するにも相応しい場所のように感じられる。

また、雄滝の中段部分、右の岩肌にも石仏が安置されていた洞があるが、この石仏も移されたようにみえる。

いずれにしても、不動尊がいつの頃に祀られたのか、また、その所縁はどういったものかなども分からないが、この滝が信仰の対象でもあることは、推し量らずとも理解できる。


岩津不動滝への交通・アクセス
さて、岩津不動滝へは、岩津地区にある鷲原寺を目指せば分かりやすい。

自動車の場合、播但連絡道路(播但道)の生野インターや生野北インターからだと、インターを降りてからすぐの国道312号線に入って、「和田山」方面へ向かって北上する。

2〜3分程も走ると、道路左側に「岩屋観音・鷲原寺 →」の案内標識が立てられている。
ここを右折するが、分岐の右手前の角には「鷲原寺・観音参道口」の大きな石柱も建てられている。
但し、この石柱は反対方向からだとよく見えるが、インターから来ると奥まっていて見えづらく、信号機などもないので、道路左の標識には注意する。

後はそのまま進んで行くと、左に鷲原寺があり、右は広い公園になっていて、駐車場などもある。
ここまで、生野インター辺りから10分程度。

岩津不動滝へは、ここを過ぎて少し行くと獣除けのゲートがあるので、それを開けて先に進む。
すぐに分岐があるが、左へ向かうと鷲原寺の奥の院へ向かうので、ここは道なりに直進する。
(奥の院の観音堂は素晴らしく、「岩屋観音の滝」や「手水の滝」などがあるので、時間があれば寄ってみるとよい)

ほどなく駐車場となっている広場に着くので、自動車はここに止めることができる。
付近にはベンチやトイレもあり、周辺はハイキングコースのようにもなっている。

また、山門のようなものがあり、そちらも登山道になっているが、少し先には休憩所のような小屋が建てられている。
その小屋の辺りから先には進んでいないので、この道がどこへ続いているのかは分からないが、広場にある「水源かん養保安林」の案内図よれば、どうも鷲原寺の奥の院に続いているようなので、かつてはここから奥の院へ向かって登って行ったのかもしれない。

岩津不動滝へは、この山門をくぐらず、ベンチが設置されている道の方へと進んで行くが、道はよく整備されている。

ずっと上り坂だが、右手には渓流が流れ、途中の橋を渡ると、今度は左手に流れるようになる。
やがて祠があるが、これが、元は滝前にあった祠で、周りを石垣で囲み、改めて安置されている。

更に進むと、右に急な階段があるので、それを登って行く。
この階段はかなり急なので、ゆっくりと登るようにすればよい。

この階段を登りきると堰堤があるが、これも越していく。
所々で斜面が崩れたような所があるが、補修・補強してあるので、特に問題はない。

堰堤から先に進んで行くと、鉄板の橋があるが、これを渡ると、その先ははっきりとした山道になる。
(この山道はかなりしっかりとした道なので、もしかすると、広場にある山門らしいところから繋がっている道かもしれないと思った)

橋を渡ってからは右手には渓流が続いている。
辺りの眺めを楽しみながら歩いて行くと、ふたつ目の橋が見える。

この辺りの対岸の斜面には、今は使われていない、小さなトロッコのレール跡のようなものがあるので、かつては、これを使って何か作業をしていたのだろう。

また、ふたつ目の橋のところには滝があるが、この滝は二段の段瀑で、落差は大きくないが見応えがする。

橋を超え、山道を上がるとこの滝の上流部に出るが、この辺りの様子も素晴らしい。
ただ、ここから先の道は、植物が繁茂する時期などは、両側から伸びたミツマタの木で、やや歩きづらいかもしれない。

しかし、この道を登りきると、ひと目で不動滝と分かる光景が目に入る。
正面には雌滝が眺められ、主瀑となる雄滝は、はじめ下段部分しか見えないが、回り込んで右の斜面を見ると全体の景観が目に入る。
この時には思わず感嘆し、強く印象に残る。

滝前に行くにはトタン張りの橋があるが、もう渡れなくなっているので、少し手前の沢を渡ると不動滝の正面に出ることができる。

ここまで、駐車場となる広場から20〜30分程度で、やや歩きづらいところはあるが、道に迷うようなところはない。

その他の写真
鷲原寺・観音参道口の石柱 駐車場付近の様子
鷲原寺・観音参道口の石柱 ▲駐車場付近の様子
駐車場となる広場 山道の様子
▲駐車場となる広場・右へと進む ▲山道の様子

途中にある祠と辺りの様子 途中にある堰堤
▲途中にある祠と辺りの様子 ▲途中にある堰堤
堰堤の先にある鉄板の橋 途中にある小滝
▲堰堤の先にある鉄板の橋 ▲途中にある小滝

渓流の様子 ふたつ目の橋から先の山道の様子
▲渓流の様子 ▲ふたつ目の橋から先の山道の様子(ここを登り切ると不動滝が目に入る)
岩津不動滝・遠望 祠跡辺りからの眺め
▲岩津不動滝・遠望(正面に雌滝が見える) ▲祠跡辺りからの眺め

雌滝 雄滝
▲雌滝 ▲雄滝


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